2026/05/15

初夏を軽やかに過ごすキーワードは「頭寒足熱」。暑さに負けない!お出かけシーズンのセルフケア

東洋医学では「頭寒足熱(ずかんそくねつ)」という、“頭を涼やかに保ち足元を温める”考え方が、健やかな身体を保つために重要だとされています。
もともと「熱は下から上へと昇る」という性質があるため、一度頭に熱がこもってしまうと、全身のエネルギー循環が滞る原因にもなりかねません。
日差しが力強さを増し、気温がぐんぐん上昇するこれからの季節。意識的に「頭をクールに保つひと工夫」は、私たちが考える以上に大切なセルフケアになるのです。
5月になると、真夏のような暑さを記録することも珍しくなくなった近年。外出の機会が増えるこの連休を、健やかに楽しむための秘訣をご紹介します。

小池美枝 先生
(国際中医師・薬膳料理研究家・日本中医学院/よみうりカルチャーセンター講師)

株式会社アール・ド・ヴィーヴル代表。中医師として、パーキンソン病、癌、人工透析、糖尿病、内分泌系疾患のクライアント様のカウンセリング、パーソナル薬膳茶の処方、献立作成、食養生のサポート、西洋医学との連携を行っている。また、薬膳料理研究家として、二十四節気に合わせた薬膳コース料理を食べて学ぶmie's art kitchen を主宰し、執筆活動、レシピ監修、ウェルネススリトリートの献立監修も行っている。audiobook、TBSラジオクラウドにて、毎日を健やかに過ごすためのヒントをご紹介する耳で聴く料理「笑う薬膳」の配信も行っている。

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「物理的に頭を冷やす」対処法が有効

頭が熱くなってしまったら、物理的なアプローチも有効です。
近年、さまざまな便利グッズが溢れていますが、まずは身近にある「保冷剤」を活用することから始めてみましょう。ポイントはタオルで包んだ保冷剤を“頭頂部”や“髪の生え際あたり”に当て、15分ほど頭部を冷やすこと。髪が適度なクッションとなり、冷えすぎることなく、頭のほてりを緩和してくれます。

リラックスタイムには、ヘアターバンで保冷剤を押さえてあげることもオススメ。(※ヘアターバンをつけたまま眠らないようにしてください。)

「暑さでなかなか寝付けない」という夜も、お休み前のひと手間で、心地よい眠りにつくことができるはずです。

“怠さ”を感じたら、頭部のツボ押しでコントロール

暑い日が続くと、“身体の怠さ”が気になる方も多いのではないでしょうか。
そんな時は、頭部のツボを優しく刺激してみましょう。
心地よい痛みを感じる場所を、親指の第一関節で押してあげてください。

百会(ひゃくえ)
頭のてっぺんに位置する重要なツボで、髪の生え際から指7本分後ろにあります。

四神聡(ししんそう)

「百会」を中心として、そこから親指幅分離れた前後左右4箇所にあります。

人によってツボの位置は異なるため、はじめは幅を少し広めにとるのがオススメ。

※ツボ刺激は、指で押したり、綿棒で肌に垂直に圧をかける方法でもOK。

頭に昇った“気”を下げる

「頭寒足熱」のポイントは、足元をあたためることではなく、気を下に下げること。気が下がると足元があたたまります。自分の手指で頭のてっぺんから首筋にかけてちょっと強めにブラッシングするように(ゴリゴリと)上から下におろしてください。気が下におりると、不思議と足元があたたまってきます。

「頭寒足熱」を合言葉に。暑い季節も健やかに乗り切りましょう。

保冷剤で頭を冷やしてから、仕上げに「ツボ押し」をすることで、より効果を実感しやすくなります。
頭を涼やかに保ちながら、足元はぬくもりで満たす――
この絶妙なバランスこそが、健やかな美しさを育む秘訣。
まずは身近にあるものを活用して、セルフケアに挑戦してみてください。

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