季節の変わり目に悩まされる、寒暖差アレルギーへの対処法
「鼻水や鼻づまりが辛くて検査をしたけれど、特定のアレルゲンが見つからなかった」という方はいませんか?
春や秋は、一日の中での気温差や湿度の変化が非常に激しい時期です。私たちの体はこの急激な変化に対応しようとフル稼働するため、どうしても自律神経のバランスを崩しやすくなってしまいます。
「花粉症だと思っていたけれど、原因がはっきりしない」という場合、それは気温差そのものが刺激となって現れる「寒暖差アレルギー」かもしれません。
夏や冬のように一定の気温が続く時期に比べ、季節の節目は、私たちの体が最もエネルギーを消耗し、とてもデリケートになっている時期。
今回は、誰でも簡単にできる、寒暖差アレルギーの対処法をご紹介します。
東京都済生会中央病院での勤務を経て、1990年には日本初となる「健康外来」を開設。故・日野原重明氏に師事し、病気以前の「未病」を改善する予防医学の研鑽を積む。更年期やストレスによる不調の根源が「脳の疲れ」にあることに着目し、五感の刺激やプラセンタを通じて心身を優しく癒やす独自のケアを確立。病名がないものの不調を訴える患者にも寄り添う診療スタイルが支持されており、著書に「脳疲労に克つ ストレスを感じない脳が健康をつくる」(角川SSC新書)などがある。

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全身の乱れが「鼻」に現れる?自律神経と寒暖差アレルギーの関係
寒暖差アレルギーのメカニズムは、医学的にもまだ解明されていない部分がありますが、実は「鼻」という部位は、自律神経の影響を非常に受けやすい構造になっているのです。
鼻には、香りを感じる「嗅覚」とは別に、粘膜の感覚を司る「三叉神経(さんさしんけい)」が通っています。この神経のすぐ近くに存在しているのが、自律神経の「交感神経」と「副交感神経」が同時に通る神経節です。
自律神経の表裏である二つの神経が同時に通るこの場所は、身体の中でも特にその影響を受けやすいと言われています。
本来、リラックスを司る「副交感神経」が優位になると鼻水が分泌されますが、これは決して悪いことではありません。しかし、急激な気温の変化によって自律神経のバランスが崩れると、必要以上に鼻水が出てしまう……。これが、寒暖差アレルギーの正体です。
鼻の不調は、いわば「全身の自律神経の乱れ」が鼻という窓口を通して現れているサイン。部分的なケアだけでなく、身体全体のリズムを整えてあげることが、健やかな毎日への近道になります。
寒暖差アレルギーを和らげる、2つのセルフケア
季節の揺らぎに負けないために、まずは以下のポイントを意識してみましょう。
❶ つらい鼻の症状を楽にする「ツボ押し」
鼻のムズムズや詰まりなどのアレルギー症状を感じたら、鼻周りのツボを優しく刺激してみてください。
※ツボ刺激は、指で押したり、綿棒で肌に垂直に圧をかける方法でもOK。
❷ 自律神経のバランスを整える温活
自律神経を整えるには、身体を温めることが非常に効果的です。
耐熱性のペットボトルに熱湯と水を加え、好みの温かさに調整することで、簡単に即席ペットボトル湯たんぽも完成します!これをお腹や太ももの付け根(鼠径部)に当てるだけで、全身の血行が促されて自律神経も整います。
季節の変わり目にも負けない!健やかな体作りへ
春や秋のアレルギー症状は、体が一生懸命に季節の変化へ適応しようとしている証です。
「原因がわからないから」と不安にならず、まずはツボ押しや温活で、過敏になった神経を優しくなだめてあげましょう。お腹を温めて自律神経の土台を整えることは、鼻の症状だけでなく、心身全体の健やかさを底上げすることにも繋がります。
毎日の小さなケアの積み重ねが、“寒暖差に振り回されない強さ”を育んでくれるはずです。








