「ほほの乾燥」対策のキーポイントは、呼吸器官を整えるケア!
ほほは顔の中で最も面積が広いパーツ。ここがカサカサで肌荒れしていると、顔全体が老けた印象に…。また、ほほの乾燥や肌荒れは「塗るケア」だけでは満足できないという方も多いのではないでしょうか。
肌トラブルと内臓をリンクさせて考える美容メソッド「フェイスマップ」を活用すれば、ほほの乾燥を内側からケアすることも可能に。美容ジャーナリストで鍼灸師の奈部川貴子先生に具体的な方法をお聞きしました。
ジャーナリストとして美容の最前線で活動するなかで、「肌は内臓の鏡である」ことに着目。顔の反射区やツボ療法、フェイシャルリフレクソロジーなどの研究を深め、鍼灸師の資格も取得。幅広い知見をもとに、美と健康を叶える独自のフェイシャルヘルス®メソッドを確立。著書に「美肌をつくる顔のツボ・反射区ケア フェイスマッピング(学研プラス)」がある。

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ほほの乾燥は、「浅い呼吸」が原因かも⁉
肌トラブルができた位置から内臓の状態を読み取れるフェイスマップ。ほほ下からフェイスラインにかけての広いエリアは、フェイスマップで見ると肺の反射区にあたります。
ここでいう肺とは、内臓の肺だけではなく、鼻・喉・気管支・皮膚まで含めた「呼吸器全体」のこと。皮膚はガス交換(皮膚呼吸)を行うことから、第3の肺とも呼ばれています。
この広いエリアに生じた肌トラブルから、下記のような呼吸器の状態が読み取れます。
- ほほが乾燥している → 肺や粘膜も乾燥している
- ほほが赤い → 肺・呼吸器に炎症傾向
- 毛穴が目立つ → 呼吸が浅く、防御力が落ちている
人間にとって呼吸は、生命を維持するために欠かせない活動です。ゆっくりと鼻から吸って酸素を十分に取り込み、しっかりと吐き出すことで、自律神経や血流などさまざまな体内機能が整えられるとされています。
しかし、現代は慢性的なストレス社会。緊張が続くと、呼吸は自然と浅くなります。また、猫背やストレートネックなどの姿勢不良も呼吸を妨げる一因に。
さらに中医学では、肺は「悲しみ」の感情と深くつながっている臓器とされ、強い喪失感や抑え込んだ悲しみは、ほほのエリアにシワ・凹み・乾燥として刻まれると考えられています。
ため息はネガティブな感情を吐き出す無意識の行為、あくびは元気を取り戻そうとする反射と言われているように、呼吸は感情と体をつなぐ重要なスイッチなのです。
毎日のスキンケアできちんと保湿ケアをしているのに、「何をしても乾く」「内側から乾く感じがする」と感じていませんか?それはスキンケア不足ではなく、肺・呼吸・内側の潤い不足からのサインかもしれません。
簡単!ツボケアで呼吸器官を整える
どうにかしたいほほの乾燥や肌荒れ。積極的なケアをめざすなら、スキンケア+αの対策を。
「呼吸→神経→反射区→皮膚」の流れを同時に整えるケアをしていきましょう。
具体的にどんなケアをすればよいか、4つのSTEPで詳しく解説していきますね。
STEP1|肺・呼吸器に対応するツボケア
ほほ〜フェイスラインは面積が広いため、1箇所を押すだけで広範囲に影響を及ぼすツボの刺激がおすすめです。
以下の4つのツボをやさしく刺激してみてください。
ツボを押す際は、深呼吸しながら、「吐く息に合わせてゆるめる」のがコツです。
※ツボ刺激は、指で押したり、綿棒で肌に垂直に圧をかける方法でもOK。
STEP2|「肺の反射区」をやさしく刺激
次に、フェイスマップで肺の反射区にあたるエリアを刺激していきます。強い刺激を与えるのではなく、削らず・こすらず・流すケアを心がけましょう。
ほほをケアしているのに、「胸が広がる」「呼吸が深くなる」「気持ちが軽くなる」ように感じられるのは、肺の反射区だからこそ。乾燥が強い時期にぜひ試してみてくださいね。
STEP3|深い呼吸のための環境をつくる
肺の反射区を整えるためには、深い呼吸ができる環境づくりも必要です。
たとえば、以下のような方法を取り入れて、心地よい呼吸ができるようにしましょう。
- ヨガやストレッチで胸郭を開く
- 呼吸器に良い精油で深呼吸をする(フランキンセンスなど)
- 室温と湿度管理を意識する
呼吸器に不調がある人は、耳鼻科推奨の鼻うがい(生理食塩水)もおすすめです。鼻やのどが潤うと、ほほの乾燥も和らぎやすくなりますよ。
STEP4|食事とスキンケアを意識する
乾燥がひどくなり始める秋は、東洋医学では「燥(そう)」の季節。乾燥による邪気が肺にダメージを与えるとされています。
この時期に気を付けてほしいのは、食事。揚げ物や高脂肪食、砂糖を摂り過ぎると、呼吸器の粘膜が乾き、ほほ〜フェイスラインの激しい乾燥(フライドフェイス)を招きます。このような状態の肌に、乾燥しているからといって「オイルを塗るケア」は逆効果なので注意しましょう。
積極的に食べたいのは、大根・かぶなどの白野菜。また、スピルリナやモリンガなど内側の脂質代謝を助ける食材もおすすめです。また、毎日のスキンケアでは細胞間脂質(セラミド)をしっかり補う保湿ケアを意識してください。乾燥は「油不足」ではなく、脂質不足で起きているケースが多いからです。
おすすめ
最近はいろいろな種類のフェイスマスクが揃っています。フェイスマスクなら、忙しい皆さまでも「ながら保湿」ができるので良いですね。ぜひ成分もご確認いただきながら、お試しください。
ほほの乾燥は、呼吸を見直すサイン!
ほほの乾燥・肌荒れは、単なる季節トラブルではありません。不十分な呼吸や肺の健康状態、ストレスや悲しみなどの感情、乱れた食習慣など、複数の要因が重なって、顔に肌トラブルとして表れた状態です。
今回ご紹介した方法で反射区を整え、呼吸を深め、内側から潤う環境をつくる。そうすることで、ほほの乾燥は「悩み」から「体調を立て直すヒント」へと変わっていきます。












